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ジャズ ミュージシャン ( 矢野沙織 )

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インタビュー:by @jazz 吉川明子


弱冠14歳で都内のライブハウス100件に電話をかけ、自ら出演交渉をした、若手注目度ナンバーワンのサックスプレイヤー!


私にとってビリーホリディとチャーリーパーカーは神様なんです。そんな人のトリビュートをする、その人のやっていた曲の18番をやるというのは、私の中では特別なことです。もちろん今でも難しいですが、私自身やりたいなと強く思い、今回取り組みました。

(矢野沙織)



●本日の銀座ジャズフェスティバルお疲れ様でした。迫力あるすばらしい演奏でした。参加されていかがでしたか?

初めての参加でしたがとても楽しかったです。大きなイベントなのにベテランだけで固まらず、若手にも目を向けてくれるところがうれしいです。

仙台や横浜など日本中でジャズイベントがありますが、銀座は規模も大きく、思い切ったこともする。そういうところで出演させていただくのはとても光栄ですし、勉強させていただくことも多かったです。

●衣装がとても素敵だったのですが。ご自分でデザインされたのですか?

そうですね。いつも自前なので、衣装の数はあまりないのですが。こんな感じっていうイメージを書いて、職人の方に作ってもらいました。

●ピンクのムチや、破れたタイツも印象的でした。

ムチも衣装のイメージに合わせて作ってもらいました。タイツは・・・、私、冬になると自分でタイツをやぶっちゃうんです。お母さんにはやめなさいっていわれるんだけど(笑)

●今の矢野さんって、アジエンスのCMに出られていた頃とイメージが変わりましたよね。なにかきっかけがあったのですか?

とくにきっかけはないのですが、こうしたいと思っちゃうとすぐにやっちゃうタイプなんです。アジエンスの契約期間が終わってすぐ金髪にしたので、しばらくかつらだったりもしたんですよ(笑)中学の時はドレッドヘアにしていました。

●ドレッドヘア!個性的ですね。ファッションであこがれる方はいますか?

デビッドボウイや、パリスヒルトンが好きです。パリスは本物のお嬢様じゃないですか。本物のお嬢様だとやっぱりどこか普通じゃない。一般庶民の私からみるとあこがれますね。

●普通じゃない方がお好きなのですか?

私自身が、ものすごく平凡で、普通の人なので、そういうも憧れます。

音楽でいえば、ビリーホリディやチャーリーパーカー、ジャニスジョップリンも同じで。みんなどこかぶっとんでいる。そういうものにはやはり惹かれますね。

●とはいえ矢野さんも、14歳の時に都内の100軒を超えるジャズクラブに電話をし、出演交渉をしたという経験をお持ちですよね。そういう行動は普通の人にはなかなかできないことだなと思いますが。

そのときの私にはほかに選択がなくてそうしただけなんです。中学時代は、高校進学が無理なくらい勉強が苦手で。結局高校には進学したのですが、その時は高校に行かないって決めていたんです。

高校に行かない友達はまわりにもいました。だけど、意外とみんな行く先は決まっていたんです。トラックの運転手になるとか、キャバクラ嬢になるとか、理由はなんであれ。

私も、高校に行かないのに、親のすねをかじるわけにはいかないなという気持ちはありました。だから自然と働かなくちゃなって思ったんです。それで都内のジャズクラブに電話をかけた。当時の私にとっては、とっても自然な行動だったんです。

●16歳でデビューするまでの2年間、どんなことをされていたのですか?

ドサ回りですね。
都内のジャズクラブに電話をかけたときに、一軒だけ、「来てみるか」と行ってくださったお店がありました。
私、バンドメンバーも連れていかないのに、「ライブをさせてください、お金を稼がせてください」っていったんです。そうしたら、「仮に君がやったとしても、まだ誰も君のことをしらない。それじゃあお客さんは来ないよ。お店をあけるのには人件費も光熱費もかかる。どうするの?」っていわれて。「わかんない」としか返せませんでした。
だけど、マスターが「じゃあうちにくるプロのミュージシャンに、飛びいりさせてあげてくれないかいっていうところまで僕が頼んであげるよ。」って言って下さって。

それからいろんな方にお会いしました。山田穣さん、木幡光邦さん。早坂紗知さん、原朋直さん・・・本当にいろんな方と演奏させていただきました。もちろんその中で怒られたり、本番に出させてもらえなかったりもしました。
ですが、その中で人を紹介してくれる方がいたりもしました。このライブハウスにいったら演奏させてくれるからとか、僕のリーダーライブがあるから、もし来れば一曲くらいやらせてあげるよといってくださったりしました。もうそうやって徐々に広がっていきました

●ジャズを始めたきっかけが「ドナリー」を聴いたことだと伺っていますが。

楽器を始めたのが、小学校4年生で、「ドナリー」を聴いたのは小学校5、6年だと思います。私の父親は、あまりジャズを聴かないのですが、たまたまジャコパストリアスのアルバムを持っていたんです。それを棚から引っ張り出してきて聴きました。それまでチャーリーパーカーっていう人を知らなくて、ライナーノーツを見たら自分の楽器と同じ人で、聴いてみて半端じゃなくかっこいいと思いました。


●14歳でライブにではじめた気にはもう「ドナリー」を演奏されていたのですか。

「なんちゃってドナリー」ですよ。今でも「なんちゃって」です。

●当時はどんな練習をされていたのですか

なにをしていたか思い出せないんですよ。先生についていたわけでもないですし、教則本を買ってまじめにやっていたわけでもない。
だけど、練習したっていう感覚はあります。せっせと楽器を持ち帰ってなにかしらやっていた感覚はあるんですけどね。

●音楽の学校に行かれたことはないんですか?

ピアノはかなり長い間習っていました。でも恥ずかしいことに全く弾けないんです。ドがドってわかるくらいにはなりましたけど(笑)それだけでも良かったかなと。

●曲を作られるときにはどうやって作るんですか?

最初にバーッとメロディラインのイメージだけ作っちゃいます。それから譜面に起こします。とにかくそれが私には難しい。すごく時間を費やします。起こしているうちにわかんなくなっちゃって、忘れちゃう。忘れちゃうってことはあんまりたいした曲じゃないんだなと思って。それでまた書き直す。そんな繰り返しです。

●曲は何歳から作り始めたのですか?

15歳ですね。「曲でも作ったら」って誰かに言われたんです。

どうやって作っていいかなんて分かりませんでした。でも最終的には好きな曲をかいたらいいんじゃないのっていう結論に達して好きに作りました。「サクラスタンプ」っていうアルバムに「SakuraStamp」っていう曲がありますが、15歳のとき、一番初めに書いた曲です。

●師匠であるジェームスムーディご夫妻のところにはどれくらいいらしたのですか?

2週間です。

●矢野さんは英語を話されるのですか?

ムーディがね、よく「君は本当にいいかげんだ」っていうんです。「君のやるビバップと君の話す英語はとてもよく似ている。一瞬聞くと、ふっと返事をしそうになるくらいネイティブに聞こえる。」って。
だけど、実際に私の演奏するフレーズを楽譜に落としこんでみたり、私の話す英語を紙に書いてみると、まったく意味が分からなかったりする。聴いたものをそのまま復唱したり、雰囲気で話をしたり。そういうことはできるんだけど、とってもいいかげん。
まぁそんな英語です(笑)

●ニューアルバム「GLOOMY SUNDAY」が12月3日発売されますが、ビリーホリディ没後50周年への思いが込められているのでしょうか?

もちろんあります。
でも、私にとってビリーホリディとチャーリーパーカーは神様なんです。そんな人のトリビュートをする、その人のやっていた曲の18番をやるというのは、私の中では特別なことです。以前からレパートリーはたくさんありましたが、苦手でした、ビリーホリディに限らず、歌モノをゆっくりのテンポでやるというのは、私にとっては難しくて。もちろん今でも難しいですが私自身やりたいなと強く思い、今回取り組みました。

●22歳になったばかりの矢野さんのこれからについて教えてください。

ジャズに限らずいろいろやっていきたいです、
音楽に関しても、変なプライドは持ちたくないですね。今まで、本当にいい流れできて、大きなイベントにも立たせてもらっていますが、急にお客さんがはいらなくなることもあると思うんです。
そこで自分の最低ラインというものを決めてしまうとすごく怖い。そこで変なプライドがあると目も当てられない。私はそういう人を14歳から腐るほど見てきました。今そういう人たちをなぜ見てきたのかなと思うと、そうならないようにしなさいよっていう教訓なのかなと思います。
自分で最低ラインを決めずに。健康で演奏できるっていうことに感謝し、機嫌よく日々を過ごしていきたいなと思います。

お忙しい中,ありがとうございました。


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