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サックス奏者増田ひろみさん

サックスを買うことを思いたった時、誰もが悩むのが楽器選びの基準だ。特に音を出したことのない初心者には、何を基準に選んでよいのかわからないという人が多いのではないだろうか。そこで今回は宮地楽器音楽教室で、初心者から元プロまで、多くの生徒にサックスの演奏方法を指導している、プロサックス奏者の増田ひろみさんに取材し、初心者がサックスを選ぶ際のコツ、宮地楽器音楽教室での指導などについて聞いた。なお、増田さんは現在渋谷『ココ』を中心に精力的に活動中。今後はテナーとアルトの二管バンドでの活動も計画している。

宮地楽器トップウインズ

宮地楽器トップウインズが毎月発行している管楽器情報紙『TOPWINDS NEWS』。スタッフさんが手作りなのだが本当に素晴らしいです。楽器に対するスタッフさんの愛情がとても強く感じられます。話題の新商品やお勧めの楽譜、楽器のお手入れ方法などHOTな情報が満載です！大人気連載『リペアマンのほんわかTea Time』『オーガミさんの愛のムチ』は、ぜひバックナンバーもチェックしてください。

初心者のサックス選び

● 最初から質の高い楽器で吹こう
初心者の楽器選びでまず大切なことは、最初からある程度しっかりした楽器を購入することです。特にジャズでアドリブをやりたいという人は、初めからある程度の機能を備えた、20万円前後の価格帯のサックスを購入するのがよいと思います。サックスは決して安いものではありませんが、中途半端な値段のものに手を出し、後で高額なものに買い替えるより、最初から質の高い楽器を買って育てるほうがいい。よい音が出せれば吹くことが楽しくなるものです。この楽器だとちょっと…というレベルの楽器からスタートすると、あまり楽しく吹けないこともあります。最初は音を出しやすいモデル、仕上げはごく普通のラッカー仕上げのものを選ぶとよいでしょう。

● ビンテージもよいですが、初心者には新品
ビンテージもよいですが、最初に使用していた人の癖がついている場合があるので、初心者には新品を購入することをお勧めしています。新品であればしっかり調整されていますのでほとんど問題ありませんが、それでも微妙な個体差が感じられる場合があります。サックスを吹くと、骨伝導などにより楽器が自分に合っているかどうかが身体でわかるので、購入時には試奏をしてみることが大切です。サックスを吹いた経験が全くない方は、楽器がわかる方と一緒に楽器屋さんを訪れるとよいでしょう。

● 限定モデル「Yamaha YAS-82 RED」と「セルマー SA80シリーズⅡ ニューヴァルールⅡ」を試奏してもらい感想を頂きました
「Yamaha YAS-82 RED」は、手ごたえがある素晴らしい楽器ですね。音色が明るく華やかですので、アンサンブルをリードするのに適しています。この限定モデルは、大きめの赤いレッドオパールが目立つところに埋め込まれているのがとても素敵です。「セルマー SA80シリーズⅡ ニューヴァルールⅡ」は、渋い枯れた音がします。材質やモデルは販売店によってさまざまですので、専門店のスタッフさんの話を参考にすることも大切です。

宮地楽器音楽教室での指導

● 初心者が吹けるようになるまで
今ジャズサックスコースで個人レッスンを担当していますが、初心者から元プロまで、幅広い層の生徒さんを受け持っています。サックスだけでなく、楽器の演奏自体が未経験という方もいらっしゃいますので、その場合譜面の読み方から丁寧に教えています。教材はその方に合わせて選んでいますが、まず初心者の方は一緒に吹いてみて、音を出すことから。まず大切なのは吹くことを楽しむことですね。1～2年練習し、基本的な運指や呼吸法をマスターし、ロングトーンと基本的なスケール練習をしっかり学ぶ。個人差はありますが、最初の教本が終わる頃には、市販の譜面が大概演奏できるようになります。生徒さんたちにはもっと積極的にアドリブに参加してほしいと考えているので、アドリブを自在にできるようなレッスンをしていきたいですね。

● 発表会や合宿で生徒同士が仲良くなる音楽教室の楽しさ
宮地楽器音楽教室では、定期的に発表会を行い、一人の生徒さんあたり大体2曲、プロのリズムセクションと演奏していただく機会を設けており、10年、15年という節目には、他の先生の生徒さんたちとの合同発表会の開催も計画しています。発表会が終わったあとは、毎回生徒さんみんなと打ち上げをしていますし、合宿を開催することもあります。ふだん会う機会がない生徒さん同士が発表会や合宿で顔を合わせると、みなさん仲良くなっています。教室のイベントからは離れてしまいますが、年末には仲良くなった有志で集まり、忘年会を開催することもあります。音楽を好きな人たちと知り合う、人の輪が広がっていくことも音楽教室に通う楽しみの一つだと思います。ぜひ宮地音楽教室に習いにきていただきたいですね。

初心者から上級者まで

● どのような楽器を扱っていますか？
トップウィンズは、管楽器専門店であり、サックス、フルート、トランペット、クラリネットなどは特に豊富なラインナップを取りそろえています。幅広いお客様のニーズにお応えできるのが特長です。数量限定生産の珍しいモデルが並ぶことも。インディアンフルートなど、他店にはほとんど取扱いのない貴重な楽器も取り揃えています。

● 品揃えが豊富である点以外で、トップウィンズにはどんな特長がありますか？
管楽器を購入する際には、実際にその楽器の音を聴くこと、自分で試奏してみることが大切です。当店には試奏室があるので、どの楽器もその場で試奏していただくことができ、音を吹き比べながら楽器を選ぶことができます。全く楽器に触ったことがない、音を出したことがないお客様でも、スタッフが丁寧にサポートいたしますので、お気軽にご来店ください。

管楽器は定期的なメンテナンスが不可欠

● 管楽器を購入する際に一番大事なことは？
管楽器は定期的なメンテナンスを必要とする楽器です。特に木管楽器は構造が精密ですので、通常3か月～半年に一度は調整が必要となります。楽器を良い状態で永くお使いいただくために、信頼できるリペアを実施しているお店での購入をおすすめします。安く購入できるショップはいくらでもありますが、買っておしまいのものではありませんので、アフターケアまでしっかりサポートしているかどうかがとても重要です。トップウインズにはヤマハのリペアグレードを取得したリペアマンが常駐しており、新品楽器ご購入後1年間は無償の点検・調整を、2年目以降の修理も割引価格にて実施しております。メンテナンス製品も幅広く取り揃えていますので、ご自身で行っていただく日々のお手入れも安心です。

音楽教室との連携

● そのほかに購入者へのアフターケアで力を入れている点があれば教えていただけますか？
宮地楽器は楽器の販売のみならず、音楽教室などをはじめとした多様な事業を展開しています。宮地でご購入の楽器のみが対象ですが、宮地楽器音楽教室の生徒さんであれば、楽器メンテナンスを常時生徒割引で受けることができるのはもちろん、お近くの各店舗及びお教室のカウンターから楽器を点検・修理に出し、同じカウンターで引き取れるサービスがあるため、気軽に点検・修理を受けられるメリットがあります。特に管楽器の生徒さんの在籍が多いセンターでは、トップウインズのリペアマンが教室へ出張し、生徒さんの楽器を点検するイベントも行っております。丁寧な解説が受けられるので自分の楽器の状態を把握できるだけでなく、日々のお手入れについてなども相談できるので、大変好評です。

● 今楽器の購入を考えている読者にメッセージをいただけますか？
先ほどメンテナンス会や生徒割引にふれたとおり、宮地楽器では各部署を連携させながら、さまざまな角度からお客様の音楽生活を総合的にサポートするサービスを提供しています。一部店舗・教室では、楽器購入時に音楽教室にご入会いただくことで、入学金を免除にしている店舗・教室もありますので、ご興味があられるお客様はぜひお問い合わせいただければと思います。トップウインズでは、6月21日(日)まで『春の管楽器スタート応援フェア』を開催しています。入門モデルはもちろん、始めて1~2年の人にオススメの中級モデル、一生ものの上級モデルなど、スタッフの一押しモデルを取り揃えております。お誘いあわせの上、ぜひご来店ください。