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シノピッ
セカンダリードミナント7thコードのナチュラル7thについて |
投稿日時:2016/05/09 15:06 | |
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佐山さん、こんにちは 良くあるコード進行でキーがCの場合Cmaj7 - Cmaj7 - Am7 - C7 - Fmaj7などのC7からFmaj7に進行する場合の4小節目のC7のところなのですが、私の耳にはC7のb7thにあたるBbの音があっていないように聞こえてしまいます。bを付けないBナチュラルの音があっているよう聴きこえます。 縦の和音を考えるとおかしな響きであるはずなのに、私の音感がずれているのでしょうか? それとも理論的に起こりえることなのでしょうか? ご教示いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。 |
佐山雅弘
Re:セカンダリードミナント7thコードのナチュラル7thについて |
投稿日時:2016/05/12 11:10 | |
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セカンダリィドミナント不要論!いいですねぇ。わかります、その気持ち。「Sohisticated Lady」のサビ。それまでのAbがサビでGに転調するのにAm7D7とお膳立てするのが僕は嫌い。サビのアタマで突然「あれっ?半音下!?」というのがかっこ良いんだなぁ。ただ、サビからAメロに戻る時にはG7というその場(サビ)のトニックセブンをb9に、Cm(Gの4度Bbの2度というピボットコード)を使ってEbm Cm7-5 F7b9 とうま〜く回り込んでBbm7(元キーAbの2度)にたどり着くのが、メロディと渾然一体の快感になっている。そこがこの曲のポイントでもある。だから一概にセカンダリィドミナントを一概に論ずることはできないのだけれど。 例に出されていた、Cmaj をC7(またはGm7 C7)に変化または通過して Fmajにたどり着く場合。C7はCにとってT7、FにとってはX7という、ピボットになっているのだが、Tだけに、トニックメジャーがセブンスになる違和感がありますね。トニックはメジャーであってほしい。彼の変わっちゃった姿なんて見たくない、みたいな。 そういう趣味の人は実際にいて、キャロルキングがレコーディングでクルセイダースと共演したとき、トニックにセブンスを入れた際に「そういう濁ったコードはやめて」と頼んだ、というエピソードがあります。ま、この場合は、ブルージィな感じを入れるかどうか、それが楽曲に適しているか、という課題ですが、CのキーなのだからFのコードに行くぎりぎりまでは調性感の残っている方が好き、ということで良いんじゃないでしょうか。 颯子はサナトリウムの白いばかりの壁を見つめていた。同じ頃純一郎は故郷の山にいた。 (段替え) 木々は青々として……. という段落替え前に予感を入れるより………… 颯子はサナトリウムの白いばかりの壁を見つめていた。 (段替え) 木々は青々として風が心地よい。純一郎は故郷の山で颯子のことを考えていた。 という場面転換な感じ? |
シノピッ
Re:Re:セカンダリードミナント7thコードのナチュラル7thについて |
投稿日時:2016/06/20 18:53 | |
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私の感覚がずれてしまっている訳ではないとわかってとても安心しました。一流のプロの方々の中にもたくさんの方が同じように感じることがあるのだということが知れたのがとても誇らしく思えます。ご丁寧にご回答いただき本当にありがとうございます。 お礼が遅れてしまい申し訳ありませんでした。 |
バド
ピアニストとして |
投稿日時:2016/05/06 11:05 | |
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プロのジャズピアニストと、もしくは必要とされるジャズピアニストとして、必要な能力。最低こういうことが出来ないといけないという事を教えていただけませんでしょうか? 僕は、多くの曲を知り、対応力。なのかなと思いました。 ご意見お聞かせください。 宜しくお願い致します |
佐山雅弘
Re:ピアニストとして |
投稿日時:2016/05/12 11:09 | |
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多くの曲を知り、対応力。全くその通りです。 多くの曲を覚えると、それだけて@形式Aコードプログレッション(和声信仰)の仕組みとハーモニックリズムが体感出来ます。その上で理論的なことを勉強すると、「あぁ、このような時にこんな風に感じるのはこういった理由によるのか」と、アタマとカラダが同期します。 全てを支えるのは「ソルフェージュ能力」だと僕は思うのです。読譜と聴音。読み取りと聴き取り。とくに聴き取り。譜面はそれほど読めなくてもリハーサルで覚えればよい。読める人に限って、譜面に書いてあることだけを演奏して良しとする嫌いもある。譜面に現れている情報なんて、クラシックでもとても少ないのに。 共演者が何の音を出しているか、歌がどのように歌っているか。そこを登り詰めた先で、「この人は何を言おうとしているか、表現したいのか」にたどりついて、伴奏は勿論、共演の醍醐味になっていくのです。 と、ここまでは音楽的な項目。仕事がもらえるためには、という世間的な項目を述べます。それは・・・ @ 挨拶A無遅刻 ということです。上手で挨拶出来ない人、達者だけど遅刻する人、仕事がありません。 多少できは悪いが挨拶がしっかり出来る人(明るい暗いは無関係)、遅刻をしない人(どうしようもないときはきちんと事前連絡する人)には仕事があります。 演奏の仕事ってピンからキリまであるんだから、どこかには収まれます。 以下冗談っぽく。 譜面→読めないプロはいっぱいいる 協調性→なくても挨拶と無遅刻で大丈夫。 テクニック→個人々々の技術の範囲で合わせることのできるのがジャズと言う音楽。 理論→知らないし、説明もできないけれど、きちんとプレイしてる人はいっぱいいる。歴史上の偉人にも。 最後にリズム→リズムの悪いプロもいっぱいいる。・・・けど、リズムに関してはさすがにダメダメまでの人はいないかも。 結論:同じテンポで共演出来て、挨拶ができて、遅刻しなければ、どこかの仕事場には収まれる。というところでしょうか。 |
バド
Re:Re:ピアニストとして |
投稿日時:2016/05/12 13:05 | |
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佐山さん 通常の仕事と同じく凄く基本なことですね! 必要なのはテクニックばかりと思ってしまいがちでした。 あとソルフェージュも是非実践して行ってみます。 ありがとうございました! |
じゃずめん募
oleoなどの循環でのアドリブについて |
投稿日時:2015/11/28 11:43 | |
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アドリブについて質問させてください。 テンポが速く、コードチェンジも速いoleoなど循環コードでのアドリブは、どのような考え方でアプローチされているのでしょうか? コードを追ってスケールライクに弾いたり、ブルーススケール的にアプローチしたりするというのは理解しているつもりですが、ハンコックの演奏や最近の方の演奏を聞いていると、モード的?にとらえて演奏しているように感じるのですが、佐山さんはどのような考え方で演奏されているのでしょうか? また、循環に限らずの話なのですが、ジャズ雑誌に掲載されている最近の方のアドリブのコピー譜を見ていると、スタンダードのトニック(例えばCメジャー)でドレミ・・・を弾かずにGのドミナントフレーズ(コンディミなど)を弾いているように感じるものがあります。これもモード的にとらえているというか、「アドリブの最後のトニックさえ解決すれば、アドリブ途中のトニックは解決させてもさせなくても自由」といったような発想で演奏しているのでしょうか? |
佐山雅弘
Re:oleoなどの循環でのアドリブについて |
投稿日時:2015/12/24 11:48 | |
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どのような考え方で? 僕はトニックの連続として捉えてます。所々(自分の弾くフレーズの都合が合う時に)ドミナントモーションに対応する程度で、いい感じに成り立っていきます。 コードを追ってスケールライクに弾いたり、 T→Y→Um7→X7 でのフレーズ作りはジャズの基本。循環はそのアップテンポでの対応。という意味では、スケールに準じたアドリブも、ゆっくりから始めて身につけた方が良いですね。それはそれで楽しいし。 ブルーススケール的にアプローチしたりするというのは理解しているつもりですが、 前述した“トニックの連続”。そのトニックをブルーススケールにすれば、これまたラクにアドリブ出来ますね。要所要所にドミナントモーションを入れれば完璧。 ハンコックの演奏や最近の方の演奏を聞いていると、モード的?にとらえて演奏しているように感じるのですが、佐山さんはどのような考え方で演奏されているのでしょうか? ハンコックはまだ聞いてませんが、ブルーノートスケールというのも一つのモード(旋法)ですよね。だからBbドリアンで押し通すワンコーラスや8小節があっても良いし、Bbフリジアも面白い。アドリブなんですから自由に遊ぼう。アラビックスケール(メジャー音階のAとEをフラット)も笑える。 僕はDb7で押し通す、というのを多用します。アウトコード感とブルーノート感が入り交じっていい感じ。 要するにいろいろ試して自分なりにしっくり来るものを探そう、という所ですかね。 トニック(例えばCメジャー)でドレミ・・・を弾かずにGのドミナントフレーズ(コンディミなど)を弾いているように感じるものがあります。 トニックにおけるドミナントコンディミは解釈が難解ですね。ただ、、、以下、取り留めない話ですが。 マイルスの“ビッチェスブリュー”が大好きでよく聞くのですが、Gm (ドリアンないし自由なモードの総体感としてのGm)の場面が続く中で、D7なフレーズがいっぱい出てくるのですよ。マイナーでのメロディックスケールはドミナントを想定させるから、ソレカナ?とも思うのだが音楽的印象としてはどうも違う。 サッチモの昔から、アドリブの上手下手の分かれ目は“ドミナントからトニックに移る時のフレージング”、とは考えているのですが、そのあたり相関性があるのかどうか。 いずれにしても面白いテーマですから、考え続けましょうね。こんな風に(大袈裟に言えば)日々哲学しちゃう事も、ジャズの楽しみ・喜びの重要な要素です。 |
じゃずめん募
Re:Re:oleoなどの循環でのアドリブについて |
投稿日時:2015/12/26 19:21 | |
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佐山さん わかりにくい質問でしたのに、丁寧にご回答いただきありがとうございました。 とても勉強になりましたし、もっと自由な発想でアドリブしていいんだということがわかりました。 ありがとうございます! |
jvocal
お礼:モチーフ展開 |
投稿日時:2015/10/31 22:05 | |
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「佐山」さんご回答、ありがとうございました。 お名前間違えてスミマセン! @非和声音ですね、なるほど。以前、トニックやUm7が続くBye Bye Blackbirdが最近楽しくなってきたと書きましたが、トニックのところで4度であるBbから始めるというのは(音価は短めに)効果的であると気が付き最近やっています。 スタンダードでいうと、例えばステラの13小節目にコードはFで、メロはBbから始まっていますが、こういうことを言うのでしょうか? Jobimはそうなのかと思って何曲か当たってみましたが、 分かりませんでした。どの曲か教えていただければ幸いです。 Aなるほど、瞬間的に避けるのですね。今の自分にはハードル高いですが意識してやってみます。 BApril In Paris 改めて聴いてみましたが、すごいですね。自分的には特に「前足し」がすごいなと。なんの違和感もなくというか、作曲者の意図以上とさえ言えるような音列と感じました。 蝶々の例、ありがとうございます。0は休符という意味ですよね? |
佐山雅弘
Re:お礼:モチーフ展開 |
投稿日時:2015/11/02 10:14 | |
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@スタンダードでいうと、例えばステラの13小節目にコードはFで、メロはBbから始まっていますが、こういうことを言うのでしょうか? そういうことです。意外であり、新鮮であり、案外違和感がなくて押し付けがましくない。素晴らしいメロディです。 Jobimはそうなのかと思って何曲か当たってみましたが、 分かりませんでした。どの曲か教えていただければ幸いです。 あのね、思い出せないけど、何だか女性の名前の長〜い曲。 Aなるほど、瞬間的に避けるのですね。今の自分にはハードル高いですが意識してやってみます。 多少の音跳びがあって変になってもそれはそれで面白いものですよ。 BApril In Paris 改めて聴いてみましたが、すごいですね。自分的には特に「前足し」がすごいなと。なんの違和感もなくというか、作曲者の意図以上とさえ言えるような音列と感じました。 すごいでしょう!?本当、作曲家以上に作曲をまっとうさせているというか全うさせていると言うか・・・ 蝶々の例、ありがとうございます。0は休符という意味ですよね? |
バド
ピアノの役割 |
投稿日時:2015/10/30 17:49 | |
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こんにちは。 こちらの掲示板大変興味深く見ております。 ありがとうございます。 質問多いかと思いますのでよければ簡単にご回答頂ければ、嬉しく思います。 デュオでも、トリオでもカルテットでも、良いので ライブがしたいと思います。 ジャズピアニストというのはクラシックより少ないといえど、多く、チャンスもなかなかと思います。 そこで、特にインストのみのカルテットやボーカル伴奏の際、ピアニストに要望される大事な点はどういうところとお考えですか? どうぞ宜しくお願いいたします。 |
佐山雅弘
Re:ピアノの役割 |
投稿日時:2015/11/02 10:09 | |
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ズバリ!裏方意識です。縁の下の力持ち。以下宮沢賢治のもじり。 慾ハナク/決シテ瞋(おこ)ラズ/イツモシヅカニワラッテヰル ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ パターンに迷ったドラムがアレバ アクセントを示シテヤリ ランニングに戸惑うベースがアレバ わかり易いコードの移り変わりを弾いて 緊張で死ニサウナボーカルがアレバ にこりと微笑んでコハガラナクテモイヽト頷き ロストした(見失った)フロントがアレバ署右折ごとにハーモニーを鳴らして教え バンドにニケンクヮヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノが 良いピアニストだと、 ワタシハナリタイ |
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