従来のクラシックギターを含む、ナイロン弦ギターは生音を大きく、そして良く聴かせる為に、ネックやボディを設計する必要があった。
しかし、A.R.T.3Wayピックアップシステムの導入により、サウンド面〔集音、イコライジング〕が大きく改善され、ネックやボディがリードプレイにも適した薄めの設計になっている。
Jazzやインストゥルメンタルでの演奏では、サウンド面と設計上の演奏性の高さが、プレイヤーを限りなく自由にし、リードギターとしての存在感を十二分に発揮させてくれます。
|
現在、エレクトリックアコースティックギター用ピックアップは、ボディ表板裏面に貼り付けるコンタクトタイプやブリッジサドル下に埋め込むフィルムタイプ等のピエゾピックアップが主流となっておりましたが、一般にピエゾピックアップは、音が硬い、アタック時に潰れた感じの音になる、そして、やはり空気感の再現性の低い、電気的なサウンドになってしまう、という様な、サウンドのクオリティ上の課題がありました。
一方、これらを補う為に、コンデンサ等のエアマイクを併用すると、空気感やボディ鳴りの再現性は向上し、サウンドのクオリティは良くなりますが、ハウリングという致命的な問題が起きてしまうという事態になり、この二つは常に背中合わせの課題でありました。A.R.T.ピックアップシステムとは、これらの課題を克服する為、ピエゾPUに特有なクセのあるサウンドをエアマイクを使わずに、リアルなアコースティックサウンドとして出力する事を主眼に開発されたシステムです。
このシステムはブリッジ付近の表板裏面に貼り付けられたコンタクトPUユニットが、弦振動のみならず、表板をはじめとするボディ各部の振動を確実に拾い上げ、極めてナチュラルなアコースティックサウンドを再現するというシステムになっています。
サウンドのクオリティと、ハウリングの課題を一気に解決する、画期的なこのシステム。
それが、A.R.T.(Acoustic Resonance Transducer)ピックアップシステムです。
|
ベースサイド・トレブルサイドに設置された2つのシンプルなノブでサブピックアップをコントロールでき、3バンドEQとMIXする事で、数多くの音のバリエーション、幅広い帯域での緻密なサウンドメイキングが可能です。
マスターボリューム、3バンドEQ、2つのサブピックアップコントロールを装備、さらに視認性にも優れたLED発光のオートクロマチックチューナーも内蔵。
シンプルにまとまったコントロールパネルで簡単にセッティングする事が出来ます。
|
ギターは他楽器とのデュオやソロ形態での演奏バンドアンサンブルなどで、メロディ、コード感、リズム等色んな要素が必要になってきます。
・メロディを受け持つ場合1〜3弦を中心に弾く事が多いので、抜けの良い音を出すためにサブピックアップのトレブルサイドを少しブーストさせます。
・また3バンドEQのミドルを少しブーストさせる事で、リズムギター、パーカッシブな奏法に重要なアタック感をコントロール出来ます。
・しっとりとした曲をアルペジオで弾く場合、低音弦のベースラインをふくよかに、さもベースが弾いているみたいに聴かせるためにサブピックアップのベースサイドをブーストさせます。
後はお好みでトレブルサイドを少しブーストさせれば、他楽器の音域を壊さない、バランスの良いセッティングが可能です。
|
NTX900FM、これはとにかく音の抜けがイイ!!独奏、デュオの演奏ではもちろんの事、バンドでもこの1本を投入するだけでバンドのサウンドが一気にクリアになるんじゃないかと思いました。
少しコンパクトなボディなので、指弾きでも箱鳴りしてくれるし、ピックだと粒立ちの良い音がするように感じます。
そしてNTX900FMはネックが少し細めに作られてあって、ローポジションからハイポジションまでスムーズにフィンガリング出来ました。ナイロン弦ギターは指弾きがしやすいようにネックが太目に作られている物が多いですが、コレはちょうどイイです。
小さめなボディだから持ち運びにも便利ですね。
|