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ジャズ ミュージシャン ( 太田 剣 )

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インタビュー:by @jazz 山本聖子 2008年3月14日


ジャズという音楽の大きな流れの中で。
時代の香りをキャッチして、 旬のサウンドで表現するサックスプレイヤー!


ミュージシャンには、伝統的なスタイルのジャズをやろうする人もいれば、ジャズのフォーマットで何か新しいサウンドを創ろうとする人もいる。マイルスやコルトレーンなど、それまでのジャズに今までなかった何かを自分の感性でつけ加えた人たちが、ジャズを少しずつ変えてきたと言えるでしょう。今まで誰も聴いたことのない感動的なものを作ろうとして、一瞬を表現する。僕もまた先輩達が築いてきたジャズという流れを受け継いだ上で、自分なりの新しさとか、今までなかったものを表現したいと思ってます。

(太田 剣)



<数々の楽器と音楽に触れた子供時代>
● 小学生のときは、トランペットを演奏されていたんですね?

ええ。小学校のブラスバンドでは、管楽器はトランペットか、トロンボーンか、ユーフォニウムしかなくて、そこから選んだのがトランペットだったんです。中学になって、父がテナーサックスを貰ってきて、それでサックスに転向したんです。

● とくに違和感はなく、転向したんですね。

まあ、だから今もサックスをやっているのかな?(笑)。中学の授業ではギターも弾いたんです。なぜか学校にギターが40本もありまして、ひとり1本ずつ使わせてくれたんですが、ギターは苦手でしたね(笑)。チューニングは誰よりも早くできたんだけど、そこから先、コードを押さえるとなると、一体どこを押さえていいのやら。将来、ギタリストになろうとは思わなかったですよ(笑)。

● キャノンボール・アダレイの音楽に触れたのが高校のときですね?

高校の友達が、色々なサックスのジャズを聴くことを勧めてくれて。色々と聴いた中の1つがキャノンボール・アダレイ。その当時、僕は吹奏楽部でアルトサックスを吹いていて、コンチェルトとかクラシック的なものを聴くことが多かったんです。クラシックピアノも習ってましたし。そんな中、キャンボール・アダレイは衝撃的でしたね。

● クラシックとジャズ漬けって感じでしたか?

いや、普通の高校生ですから、普通に何でも聞きましたよ(笑)。友達のバンドでビリー・ジョエルの曲をやるっていうんで、そこでサックス吹いたりもしましたし。大学時代はジャズ研にいました。ゴスペラーズの村上君とは、当時、同じ釜の飯、ならぬ同じ学食で食べた仲です。彼はその頃からアカペラコーラスのサークルで“ゴスペラーズ”を組んでいました。村上君はジャズが好きで、僕が早稲田祭で演奏するときは聴きに来てくれたし、僕も彼の歌を聴きに行ったし。僕がデビューした後には、彼のラジオ番組に呼んでくれたりもしました。

<ジャズ仲間を見つけたジャムセッション、ストリートライブ>
● ‘97年に大坂昌彦さんのグループでプロデビューされましたが、出会いのきっかけを教えてください。

「お茶ノ水ナル」のジャムセッションでした。僕は当時デビュー前のフリューゲルホルン&ボーカルのTOKUと一緒に、面白い場所はないかとあちこち回っていたんです。で、ドラムの大坂昌彦さんがセッションリーダーをしているんで「お茶ノ水ナル」に行ってみた。大坂さんは、僕らから見たら超大スターですから。ちょっとビビるなあ、とか言いながら行って、思い切り吹いたら大坂さんが「君、いいね」って言ってくれて。その後7〜8年位、大坂さんのカルテットにレギュラー・メンバーとして参加させて頂いたんです。それを機に色々なミュージシャンと知り合うようになり、トミー・キャンベルとか、ジョージ川口さんとか、いろんなジャズミュージシャンと共演させてもらうようになりました。

● では、セッションにはぜひ行った方がいいですね。

どんどん行った方がいいですよ。セッションと言うのは、ジャズの奏法という言葉を使って、ミュージシャン達がステージで会話をする場所だと思います。みんなそこで、何かが生まれる瞬間を楽しみにしている。そもそもジャズは即興音楽なんで、決して1人でやるものではないし。そういった場で仲間を見つけることも大切ですよ。そこで出会った仲間と一緒に、僕はストリートもやってました。

● ジャズのストリートライブですか?

ええ。オルガンの金子雄太君やギターの荻原亮君らと一緒に、横浜駅西口などで、毎晩のようにやってたんです。で、そこに来る同世代のミュージシャンをはじめ、いろんなミュージシャンの知り合いが増えました。その中から発展していったものもいろいろありましたよ。


● まずは、セッションからですね。

そうなんですが、もしプロを目指すのなら、その中での自分の演奏に満足していてはいけない。でも、チャレンジングな初心は、その先も持ち続けていることが大切だと思いますが。


<プロであることは、全方向に不安要素をなくすることである>
● プロフェッショナルであることにおいて、気をつけている点は何ですか?

プロには、苦手なものがあってはいけないってことかな。昔、僕がレッスンを受けたビンセント・ハーリングの言葉ですが、例えば戦場に行ったとして、兵士が「弾の撃ち方がわかりません」なんて言ってたら、撃たれて死んでしまうわけですよ。ま、あまりいい例ではないですが(笑)。つまり、楽器を持っていったんステージに立ったなら「このコードはなんだろう」とか「今、僕は何をやればいいんだろう」とか、不安要素があるようじゃダメでしょうってこと。その場に来る前に、個人練習を積んで、十分に自分のポテンシャルを高めておかなくてはいけない。

● どんな状況でも実力が出せなくてはいけないのですね。

僕も、大坂さんのバンドに入ったときには、今までに見たことも聴いたこともない大坂さんのオリジナル曲の譜面を渡されたわけで。でもフロントマンとしては、メロディが吹けなきゃならない。そこにどんなことが書かれていても、アドリブをとれなきゃならない。で、さらに自分なりの何かを付け加えなくてはいけない。それをクリアしないと、周りの期待に応える以前の、自己満足に終ってしまうと思います。

● では実際の演奏では、そういったことに気遣われているのですか?

そうですね。ジャズの演奏は、時としてプレイヤー側の自己満足に陥ってしまうこともあるかもしれないと思います。ジャズというスタイルの演奏だけで満足してしまうというか。でもライブに来てくれたお客様の前で、ジャズという形の音楽をやるだけで、はたしてOKなのか?やはり、そのプレイヤーにしか出せない何かとか、感動とか、そういうものを、演奏する側が、お客様の心に残すべきだと思うんですよ。ただ単に、ジャズをやりました、これでどうでしょうではなくってね。

<日本、そしてNY。ジャズの大きな流れの中で世代とは?>
● 何度か渡米してNYにも滞在されていますが、日本のジャズとの違いってどのように感じられますか?

まずジャズはアメリカ発祥の音楽ですし、街中を普通に歩いているだけでリズムやビートのようなものを感じますね。アフリカ系アメリカ人の歩き方とか。そして街の風景とか。もうそこら中にジャズのフィーリングが溢れているなと。

● 演奏者はどうでしょうか?

やはり日本よりはるかにジャズをやる人が多いですね。セッションに行っても、トランペットが15人、サックスが30人とか居ることもありますし。それがまたみんな上手かったりして(笑)。ジャズ人口が全然違うんですよね。やはり子供の頃から伝統的にジャズを受け継いできた人たちがいて、またその子供世代が受け継いでいって。あちらにはそういったコミュニティーみたいなものが、たくさんあるわけですよ。

● ジャズを伝えて行く環境が整っているというわけですね。

ええ。最近ではバークリーとか、学校もそういったコミュニティーの1つですよね。そこで学ぶ奏法システムを共有している卒業生のコミュニティーとか。プレイヤーは個々に微妙に違うんですが、大きなムーブメントと言うか、流れみたいなものがあるんですよね。

● 日本はどうでしょうか?

日本は、まだそこまでいっていないかも。同じようにジャズを聴いてきたとか、同じ先生に習ってきたとか。そういうものがそこまで溢れているわけではないんです。一人一人が自分なりの物をやっている感があるんで、グループとしてのコミュニティーにはまだ至ってない気がします。ただ最近、同じ若手同士で演奏したりする状態になると、少しコミュニティーっぽいかなあとは思うんですが。

● 太田さんの世代には、どういった方がいますか?

僕らの世代はフリューゲルホルン&ボーカルのTOKU、ギターの小沼ようすけ、ベースの日野賢二とか、どちらかというと、ストイックにビバップやストレート・アヘッドなジャズにこだわらない世代です。伝統的なスタイルのジャズもやった上で、R&Bやファンク、ブラジル物や、そういった音楽とジャズを融合させた自分の好きなものをやりたいと思っている人が多いですね。僕らの少し上の世代の、大坂昌彦さん、サックスの川嶋哲郎さん達は、新しい感覚と確かなテクニックで、伝統的なスタンダード曲やビバップなどのジャズを演奏することが根底にあり、そこから発展している人たちかなあと。一時期「ジャズ維新」と銘打たれたムーブメントで有名ですね。こういうムーブメントの影響もあって、こういった若手ミュージシャンがわっと増えたんでしょう。

● 太田さんの下の世代はどうですか?

僕らの下は、バンド世代でしょうか。僕らくらいまではわりと、ピン活動主体のミュージシャンが多い気がしますが、下の世代ではバンドサウンドとして音楽を作っていく感じが強いように思います。


<アルバム『SWINGROOVE』に込められた思い>
● こちらのアルバムは、ジャズ以外を聴いているリスナーにも非常に入りやすいですね。

ありがとうございます。このアルバムには僕のオリジナル7曲の他に、マルーン5、デスティニーズ・チャイルドなどのカバー曲も入ってます。昔からジャズは、他の音楽に題材を求めるということが多い音楽です。マイルスがとりあげた「枯葉」や、「タイム・アフター・タイム」(シンディー・ローパー)も然り。それは結果として、ジャズとオーディエンスとの大きな接点になるんじゃないかな?リスナー側が「あ、この曲知ってる」とか「こんなふうになるんだ」とか、感じることができる。こちら側としても、ジャズスタンダードのコード進行と異質の進行や雰囲気を自分の音楽として追求していくことができる。その接点がフックとなって、アルバム全体に興味を持って聴いていただけたら嬉しいですよね。

● とてもファンキーな感じに仕上がっていますね。

タイトルも『SWINGROOVE』ですし。ジャズは元々ダンスホールで演奏されていた音楽だったんです。グレン・ミラー楽団などが演奏する中、みんな踊っていたんですよね。元来、ジャズの基本的なところにダンサブルであるという要素もあって。僕はその部分をあまり失いたくないなあと思った。でも今は2000年代で、人々がグルーブを感じるリズムはS1900年代より多様化している。だから基本要素はそのままに、現代のグルーブ感をとり入れたいというのが、このアルバムなんです。

● バラードも入っていますね。

「ヘブン・ノウズ」という僕のオリジナルはバラードですね。これは日本からNYに向かう飛行機の中で書いた曲。その時はすごく高度のあるところを飛んでいたので、こういうタイトルになったのかな。

<ツアー予定>
● 今後の予定をお聞かせ下さい。

5月3日はコットンクラブに僕のバンドで初出演します。6月は静岡、奈良、名古屋、神戸、鈴鹿を回るツアーを予定しています。このツアーではピアノのクリヤマコトさんをゲストに迎えます。クリヤさんとは一昨年のオーストラリア・ツアーも一緒でした。クリヤさんが担当した映画「富嶽百景」の映画音楽にも、参加させていただきました。

● とても楽しいツアーになりそうですね。

はい、皆様と会場でお会いできるのを楽しみにしています。

<お忙しいところ、ありがとうございました>

インタビュー:by @jazz 山本聖子 2008年3月14日


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