EWI USB
さらに身近になったウィンドシンセサイザー
ウィンドシンセサイザーとは、リコーダーやサキソフォン等の管楽器奏法でシンセサイザーをコントロールできる電子楽器のこと。日本ではT-SQUAREの「truth」で一般に知られるようになったが、伊藤たけし、本田雅人、宮崎隆睦など多くのブラスプレイヤーが愛用している。管楽器の操作性を引き継ぎつつ、シンセサイザーが持つ多種の音色と広い音域で管楽器では得ることのできない新しい表現領域を拡大してきた。
今回紹介する「EWI USB」は上級モデルの「EWI4000S」の操作性の多くを引き継ぎながら、はじめからフルート、オーボエ等の管楽器の音色も備えた、今まで以上にブラスプレイヤーに身近になったウィンドシンセサイザー。
本体自体は繊細なセンサーにより、上級モデルもEWI4000S同様、タッチやブレス等の微妙な音表現を可能にしている。
そしてこのEWI USBの大きな特徴と言える付属の専用ソフトウェア「ARIA」は、オーケストラ音源で定評のあるGARRITEN社製。
PCで簡単にセットアップすれば、プレイヤーは初めて手にした時から、82種の管楽器や弦楽器の高品位音色を楽しむことができる。
しかも音色ばかりでなく、ビブラートを強めに効かせてみたり、息の強さによる音の強弱もPC上の「ARIA」によって簡単に調整可能になった。
ということは、自分好みの音色に更に変えていけることはもちろん、管楽器初心者や肺活量が少ない子供たちも「ARIA」で自分の弱点を補ってあげることで、十二分に楽器の音色を楽しむことができる。
さらに作り込んだシンセサイザー音源や、PCで取り込んできた楽器音も、USBでPCと本体をつなぐだけで、すぐに演奏ができる。
今までの鍵盤楽器での打ち込み感を、ウィンドシンセの滑らかな音量、音色、ピッチの変化で表現を豊かしていくこともできるだろうし、なかなか手にできない民族系の楽器等も音源さえ手に入れば自分の楽器として加えることができる。
直接ヘッドフォンをつなぐことで、音を出さずに演奏できることから、自宅などでの練習にもかなり重宝しそうだ。
それに加えて、これだけの性能に対するコストパフォーマンスの高さはすばらしい。これから管楽器を始めたい人、既に管楽器を演奏する人で新たな表現を求めている人、そして既にEWI4000Sを持っている人にもおすすめしたいウィンドシンセサイザーだ。
詳細情報はこちら プロ・オーディオ・ジャパン
|